自家採取で200年?


長岡市中島地区の百姓は自家採取が基本であり、長岡市内で歴史ある種屋は中島の百姓から種を仕入れて販売していた。それは昭和の後半まで続いていた。種屋が認める中島の種ということである。種に自信のあった百姓は種屋に卸さなかったともいう。手間の割りに卸値が安かったうえに、自分の家宝を売るという行為が自分の首を絞めることになるからでした。大正時代の全国優良種苗店の本に、中島農家の種苗組合の名前が残っている。

野菜は栽培方法で性質が変わっていくことを忘れてはいけない。その性質が種に記憶されていく。伝統を崩すこと変えることは根底から消えてしまうことに繋がる。だからこそ嘘や間違いは許されない。

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200年までは行かないだろうが、巾着茄子よりも古い。

祖父もそうだったといいますが、父親は採種に関して一年中口うるさく言っていた。遺伝子という概念と教育が薄かった時代の経験は凄いものがあります。一度変わってしまった野菜の形質と性質は2度と元通りにはならない。昭和に入ってから失った野菜の遺伝子は数知れない。営利だけではない重きものがある。

土田家の夕顔は形が特有。封筒型が基本形であり、父親は種取用の夕顔の形にうるさかった。

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夕方に花が咲くというが、その傾向があるだけ。朝も昼も咲いている。俺は夕顔畑の匂いが苦手だ。

昨年、売る気にも収穫する気にもならない、地這いの夕顔を「売ってくれ」という仲買人がいたので「捨てるだけだから、タダで持って行け」と言った。高値が続いてたらしく1本400円近くで売ったらしい。3ヵ月後に代金をもらったが、あんな夕顔を平気で売るとは…。昨年は結局、夕顔は1本も出荷しなかった。クネ(立体栽培)しない夕顔は汚くて形も表皮の色も悪い。土田家のユウゴウ(夕顔)は肥料を控える。肥料を多く与えた色の濃い夕顔は香りが過ぎて匂いになり、苦味と灰汁っぽさが鼻につく。 夕顔は台木にするほど強健で吸肥力が強から多肥では悪い面が出る。

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