シャーロットの贈り物 梨ナス畑の今


新潟県長岡市は今日も雨。時々太陽の日差しが差し込むが、寒さは日増しである。ラジオの天気概況では「山間部は雪」との情報。本格的な降雪前の追い込み仕事で体も心も疲れているが、貧乏暇無しの野菜農家は忍耐あるのみ。中島農家の全戸が昔からそうであった。最後の中島農家(野菜専業)となる我家が、中島百姓の伝統と歴史を伝え残す責務を連日の寒さの中で感じる。かじかんで冷たくなった手を酷使しながら本日夕方に長芋堀りが完了した。

9月10日の画像。梨ナス畑の前にあるクルミの木にいた女郎蜘蛛。ハエを捕獲していた。何で「女郎」などという名前をつけられたのだろうか…。子供の頃から不思議だった。時代劇のお女郎さんは派手な着物を着ているが、女郎蜘蛛は派手な体色であり、オス蜘蛛を食べてしまうからであろうか。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

映画「シャーロットのおくりもの」は良い作品だった。子豚の映画「ベイブ」と同じ製作陣なのかもしれないが、生き物を半擬人化したような話がよかった。日本語吹き替え版で見たが、黒木瞳さんの低音の怪しげで優しさが隠れた声がピッタリであった。 益獣益虫である蛇や蜘蛛が嫌いという人は容姿から受け付けないのだろうが、その生態は農家にとって神様が創造した贈り物だと思う。俺はクリスチャンではないが聖書を摘み読みする。作家の開高健氏が「聖書をもっと早く読んでいたら…」という一文を著書で読んでから聖書を手にしたが、解釈が難しい。聖書はとても優れた大昔の長編小説だと思っている。無信心な俺が創造主というものを信じる時はこんな生き物を見る時だ。蜘蛛の巣に無数の朝露が付着して朝日にキラキラ輝く場面はとても美しい。サツマイモやサトイモの収穫時期になり穏やかな風が吹き晴天の日に巣立ちしたばかりの蜘蛛の子が畑一面の地表に糸を張ることがある。それが太陽に反射して畑一面がキラキラ光る光景は絶景だ。デジタルカメラで何度も撮影するのだが一度も上手く撮れたことがない。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
11月27日 梨なす畑。自根は枯死後に引き抜くのが簡単であるが、接木は根の後始末が大変だという。

昔からほとんどの中島農家のナスは接木をしないので路地栽培の期間は短い。野菜の本来の性質を引き出して本当の味を味わうには接木をしないことだという。接木梨ナスの皮は硬くて不味いとも言う。何人もの先人の百姓が俺に教えてくれたことがある「接木をしねぇ野菜は旨ぇ」だから土に無理をさせない。栽培本数も欲をかいたらダメら。

本物を守り伝えるには嘘をつかないこと、土も野菜も正直に応えてくれる。人は嘘をついて歴史を変えようとするが歴史の真実は変わらない。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
梨なす畑のビニールマルチ下の畑ネズミを探し出すキツネの跡。今年は畑ネズミが大発生した。こんな年から数年は風土病のツツガムシ病に罹患しやすくなるので、来春早々にネズミ駆除をする予定。キツネや蛇、イタチなどに頑張ってネズミを捕ってもらいたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.