梨ナス・水なす


左は絹皮系の水茄、右は十全=本当の梨ナス

漬け茄子について。昔からの中島地区の住民が「漬け茄子」といえば、梨ナスを塩で浅漬けにしたものを指します。漬けて2~3日で食べきらないと酸味が出るうえに色が変色するので、冷蔵庫で保管しても美味しい漬けナスは3日が限度でしょう。我家では2日で食べ切るようにしています。味付けも市販のものは、漬物の素などは酸味が出る上に、ナス本来の味が味わえなくなるのでので使いません。単純に塩漬け、それも一夜漬けていどが一番旨い梨ナスの食べ方だと確信しています。かぶりついたときの皮を裂く食感と身の味からでも画像右の梨ナスが上です。絹皮系の黒皮の梨ナスは身が軟らかく噛んだ時のペシャッと感と味の深みが足りないです。漬けあがりの発色と時間経過による変色は見たとおり、全く違います。

いくら味が良くても、見た目で敬遠されてきたために、消えていく希少種になりました。この十全系の本当の梨ナス、新潟市近郊では昭和初期から十全ナスとして知られていました。長岡では梨ナスとして栽培されてきました、種の移動と共に名前が変化したわけです。新潟市近郊の種屋さんに「十全なすの種ありますか?」と2年前に訊ねたところ、どの種屋さんでも「扱っていない」といわれました。新津の種〇さんには丁寧な説明もしてもらいました。「昔は良い種を採取してくれる農家から仕入れていたんですが、もう随分前から昔のような良い種を残している農家がいなくなったので取り扱いをやめたんです。農家も色々なナスを一緒に作るので、探してあったとしても血が交じって良い物は残ってないと思います。」ということでした。

売れないものは消える。売れなくても自分の先祖が苦労して守ってきたモノを残してきた理由は「苦労を知っているからこそ」でしかない。中島巾着も同じであり、長岡巾着と改名しなくてはならない粗悪種ではないからこそ、そして先祖の苦労をしっているからこそ、行政や協会関係者に敵視されながらも、6代目が現役の頃から頑として主張し続けているのです。最初からブレない本物の理由があるのです。

 

 

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