畑仕事でのトイレ事情、今昔


畑や田んぼにトイレを建てている農家はいない…といっていいほど少ないと思います。大きい方でないかぎり男は立ったまますぐに用をたせますが、女性は若いほど大変なことです。人目は勿論のこと、雨の日や寒い日などの用足しはなおさらのことです。

20年以上前に買ったキャンプ用更衣室ですが、底の部分を外せる(めくれる)仕組みなので穴を掘ってトイレにも使えます。

我家の畑は、河川敷と山の高台2箇所にあり、山の畑は人目が気になる場所に畑が点在しています。山の畑に行くときの常備品がこれです。20年以上使っていますが国内製造だの物なので丈夫で長持ちです。ここまでしなくてよい時は、昼食用の日陰作りのビーチパラソルを2本広げて人目を隠すようにして用足しをします。

何故、畑のトイレに拘ったのか理由があります。江戸時代から信濃川流域の百姓が命を落とす風土病、ツツガムシ病の防止からです。ツツガムシは長岡市では「赤虫・島虫」と言われています。刺し口が赤くなること虫が赤かったことなど、信濃川中州の島で多発したことからこの呼称がついたのです。死亡率は50パーセント以上であり、ネズミが活動する4月~11月ころまで発病していました。主に刺される場所は皮膚の柔らかい場所と伝わっています。休憩時に座った時や藪に入った時に刺されるそうです。女性の場合は股間部分を刺されることが多かったそうで、刺されたことを言い出せずにいて手遅れになった人が多かったそうです。俺の祖母がそうでした。40度を超える体温が1週間も続いたそうです。幸い命は取り留めましたが脳に後遺症が残りました。

女性の場合、トイレのときに人目を気にして藪に入って用足しするので、そのときに刺されて罹患することが多いのだそうです。そんな話を幼い頃から聞かされていたので、畑仕事には人目を気にせず、草のない場所で安心して用が足せる場所を作るのが男の役目だと思っていました。

もう他界されましたが、俺が、長岡市で1番の整骨院の先生だと思っている先生がおられました。毎日、待っている患者さんを前に治療を施術しながら興味深い実話を話してくれました。他の患者さんの治療を全患者さんたちに見せて、説明をしてくれる先生でした。外科医をされていたのですが、家業の整骨院を継がれた異色の経歴を持つ方でした。話というのは…。

長岡市の隣市で畑仕事(田んぼ仕事だったかも)をしていた女性(先生の知人だそうです)が小用を足そうとして、畑の隅でチョロチョロと始めていたところ、一匹の蛇が(マムシと聞いた)スーッと女性の大事な所に頭を突っ込んだそうです。驚いて父ちゃんを呼んで蛇を引き抜こうとすれども、ウロコが引っ掛かってどうしても抜けない。引っ張るほどに奥へ入ろうとしたので救急車を呼んで、病院で抜いてもらった…医者が、どうやって蛇を取り出したのか不思議らのぉ…と先生。そして最後の締めくくりに、蛇は小便を目掛けて飛びついてくることがあるから外で用足しする女の人は注意しなさいよ。とのことでした。

トイレの重要性を忘れないことが農業の継続性に繋がる。という話でした。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.