種芋(里芋・八つ頭)の保存


豪雪地長岡において野菜専業の百姓として200年の歴史がある土田家では、様々な種を自家採種し続けてきました。失敗と成功を重ねて独自の種子選抜と保存方法が確立しています。我家の里芋の保存は長岡に於いて特異であり理に適った方法です。通常の保存方法は倉庫やビニールハウスに山積みにして籾殻とワラで囲う方法が殆どです。

①茎葉を鎌や機械で処理します。
②芋を掘ります。

例年はトラクターに掘り取り機を装着しますが、今年は信濃川の増水により手掘り作業でした。先代は生前、三本鍬を振り下ろして1人で掘っていましたが、俺は体の負担を減らすために妻と2人で画像のようにして掘ります。4本爪のフォークを里芋の両脇に刺して、持ち手部を下に押し下げます。

③2人で両側に突き刺したフォークを軽く押し下げるだけで里芋が浮き上がります。

2人で作業することで体への負担は半分以下になります。体感的には1人で掘る時の30パーセント以下の労力に感じます。

④シャモジで土を落とします。

土を落した里芋はコンテナに詰めて家まで移動します。

⑤倉庫(小屋)にある種芋専用の保存穴に芋を入れる準備をします。大昔は土壁だったようです。

里芋・八つ頭・長芋・生姜など適度な湿度温度を必要とする種芋は地中に保存するのが理に適っています。四側面はコンクリートですが底は土のままです。湿度と温度を安定させるために底面は塞ぎません。雑菌の繁殖を防ぐためにクッション材として籾殻を入れる前に、藁を少し入れて燃やして熱と煙で殺菌します。画像は籾殻を投入した直後、籾ガラを10センチ厚程度に均します。

 

⑥株部を上にして種芋を次々に載せていきます。

四面コンクリートの周囲は藁で断熱します。種芋を重ねていく途中、時折籾殻をクッション材保温材として投入します。

 

⑦通気性から藁と籾殻は最高の資源利用です。

降雪期は外気零下になることが度々ありますが、地中の温湿度は種芋が腐ることのない状態です。最後にコールタールを浸み込ませた厚さ4.5センチの栗の木で作った板を数枚並べて種芋穴を閉じます。余程のことがない限りネズミは侵入しません。

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