月別アーカイブ: 2016年9月

実をつける花は美しい

派手でなく、主張せず、目立たない花ですが、その本質を知っているのは虫です。切花も少量を栽培していますが、蜜を集める虫が好むのは実を結ぶ花だと思う。

花に集まる虫を人間にたとえるなら外見よりも中身を見抜くチカラを持っているかどうか。

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大根の花
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ゴーヤ・ニガウリの花
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中島巾着の花

人間は言葉や外見(肩書)に騙される一番の生き物。本物を見抜くチカラを消費者に持ってほしい。

 

秋の恐怖スズメバチ

このスズメバチはご臨終でした。それを拾って撮影しています。無益な殺生はしていません。死んでいても毒針は生きている可能性も考えられるので気をつけています。

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触覚が下向きなのでベストショットではありません。

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コレが生きていたらオレが生きていない。
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一眼レフカメラで遠近ともに写したいが防水機能付デジカメではこれが精一杯

精悍な顔つきである。黄色と黒は元気の印!という健康ドリンクのCMがあったが、生物界では大抵が「危険」を意味しているようだ。そういえば工事用バリケードや電柱保護カラーなどの表示色もスズメバチカラーだ。猛獣のトラも。この季節になると我家では夫婦そろって白系カラーの作業着を意識して着ています。昔は頭髪の黒色を狙って追いかけられたが、近年は薄くなったうえに白髪も混じってきているので、安心ではある。老人臭が増してきているので、そのあたりはどのように影響するのか試してみる勇気はないので専門家に聞いてみたいところだ。

魚野川のニジマス釣り大会 山本五十六元帥と我家

本日は60km離れた魚沼で毎年恒例のニジマス釣り大会が開催されている…のだが、事務仕事のために参加をあきらめた。画像は今年6月に行われた大会の釣果。50センチが2匹。イワナ・ヤマメなどは今月一杯で禁漁になる。

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事務仕事とは我家の巾着ナスについてと中島地区の農業の歴史を知ってもらうための資料作りである。下画像は連合艦隊司令長官、山本五十六元帥の実姉様からの手紙である。祖母の管理が悪く、封書はボロボロになって紛失してしまったという。元帥の実家である高野家とは北越戊辰戦争で共に戦った関係からか、それ以前からなのかはハッキリしないが懇意にしてもらっていたそうです。祖父の末弟の名付け親が、元帥のお姉様です。「うちは、五十六だから、五十吉にしたらよい」と言われたそうです。そのためではないでしょうが、とても優秀な方で現役時代は新聞の校正などの仕事をしていたそうて、105歳まて新聞の誤字や文法間違いを見つけては新聞社に投書していたといいます。何歳の頃かわかりませんが名前が「五十吉」では都合が悪かったらしく「磯吉」に変えたと言ってました。。。終戦直後に大陸から引き上げてきたというので、新潟県長岡市出身で「五十吉」では進駐軍の目は厳しかったのか…。

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手紙には戦後、関東に引っ越す際、我家の野菜などを餞別に渡したお礼や、引越し先の状況などが詳細に書かれている。進駐軍のことや食糧事情などが簡潔に解りやすく書かれており、さすが長岡藩の名家の女性と頷くだけの達筆な文章です。

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祖父と祖父の弟が2人同時期にツツガムシ病を罹った時の見舞い記録。死亡率50パーセント以上。貧乏百姓の子供では絶対口にできない食べ物ばかり。当時の高級品がずらりと見舞い品として記録されている。「せめて死ぬ前に…」との気持ちが伝わる。

現在も信濃川流域で発生している、風土病のツツガムシ病。中島地区では古くから「島虫・赤虫」と云われる。島とは信濃川の中洲(島)で発生罹患するためである。赤虫とは原因となるダニの一種が赤かったり、刺し口が赤くなるためともいわれている。全身から高熱を出して死に至る。祖母も発病したが風呂桶の中に「雪しか・雪にお」の雪や氷、そして高熱を出した祖母を入れて何度も冷やしたという。30分もしないうちに風呂桶の中が「ぬるま湯」になったと聞く。命は助かったが高熱による後遺症が残った。

長岡に巾着ナスの種を持ってきた女性「小川さん」もツツガムシ病で亡くなっていると子孫の手記が残っている。幼い子供を3人残して…

中島農家は貧しかったので、いつも命懸けで野菜をつくり種と技術を守ってきた。伝統を受け継ぎ伝える意味とは、これらの苦労を知ることから始まる。

仮面ライダーにライダーキックをうける

トラックで畑に向かってたら窓から飛び込んできた、仮面ライダー2号です。(色から2号の後期色のイメージがしただけ) 色の濃いバッタも捕まえた事がありますが、番組開始直後の1号ライダーにソックリな色合いでした。何年か前に、子供の頃のヒーロー仮面ライダー1号・本郷猛役の藤岡弘さんと、2号一文字隼人こと佐々木剛さん2人のトークショーで、お2人に握手してもらいました。

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頭の後ろから背中にかけての、襟の部分がカッコいい
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石ノ森章太郎先生が良く観察して描かれたのがわかります。
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こちらはショッカー怪人の蜂女。捕まえて正面から撮影する勇気はありません。命が惜しい。

トークショーの時、佐々木剛さんが帰りがけに、俺に声をかけてくれたが、緊張で何を言っていたか覚えていない。佐々木剛さんは新潟県新発田市出身の俳優である。大やけどを負いながら奇跡の復活をし、人生においても闘い続けている現実の大人のヒーローである。負けない折れない挫けない、たとえ倒れ傷ついても、心と体が続く限り何度でも立ち上がり、前に進み続ける…仮面ライダー2号一文字隼人はイメージではなく現実の人だ。

中島巾着の前作にブロッコリーを定植。そして二重の虹

乾燥続きで定植が大幅に遅れていたブロッコリー。

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一番手前の土が見えているところがブロッコリーの畝

定植作業中に大きく、ハッキリとした2重の虹が架かっていた。

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雨を待って昨日から雨の中をブロッコリーの定植。収穫後の仕事の重要性から抱き畝にせず、一条植え。

我家ではブロッコリーは通常、畝巾70~80センチで2条植えですが、今回は1条植えでなければならない。本日定植完了。

弱肉強食の世界

信濃川河川敷の左岸(西側)にはキツネが生息している。カメラを用意している間に走り去っている。カメラに収めることができるのは痕跡ばかり。

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キツネがハタネズミを狙って梨ナスの株元を掘り返した穴。

下画像は、6月に堀残した浅葱畑を草刈りしてたら出て来た頭蓋骨と骨2本。何の骨なのかネットを検索して照合した。ネコではないかと思われる。日赤病院周辺の土手で野良猫を数回見たことがあるが、それらのネコであるか、住宅地の近くで襲われた飼い猫の可能性もあるだろう。猛禽類のトンビが襲ったとは考え難いのだ…

キツネは獲物を捕獲し、それを咥えて安全な場所に移動するらしい。キツネの巣の場所は知っている。テリトリーに近いことからキツネであると思われる。むごいと思うだろうか…人間が食べるために育てた牛や豚は出荷の時を理解している。牛はそのときに涙を流すと農業高校時代に先生が教えてくれた。出荷のトラックに乗るのを嫌がるそうだ。屠殺される時の動物の気持ち。そして屠殺する人の気持ちは…。消費者があって生産者がいる。合法的な殺戮と言うには無理もある。生きると言うことは他の命を奪い自分の命に変えているのだ。綺麗ごとではないのだ。人の死後に火葬場で骨を拾ったことがない人にはこの画像の意味がわからないかもしれない。

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浅葱(あさつき)の畑。六月にはなかった。たぶんネコの頭蓋骨。

日本の土地はカルシウム成分が不足している。俺が死んだら骨をすべて粉末にして先祖伝来の畑に播いて、畑の肥料にしてほしい…と思うことがある。先祖が苦労して耕し、先祖と俺の汗が浸み込んだ土地の肥料になるなら、俺の子孫はその大地を大切に守ってくれるのではないかと考えるのだ。仏壇や石で作った墓などに手を合わさず、畑の肥料となった俺の養分で育った野菜を食べて、お天道様と大地(畑)に手を合わせるほうが人間らしいと思う。それに子孫に無駄金を払わせずに済む。ただし、人間のカルシウムで育った野菜と知ったら消費者は買い控えるだろう。

画像の頭蓋骨と骨はそのままにして来春にトラクターで大地に戻すつもりだ。

 

太陽光線とキジ

朝の収穫途中に、レンブラント光線。画家のレンブラントが好んで描いたという雲間から差し込む太陽光線。日本で言う、後光とか曙の日差し、戦艦雲とでも例えたらよいのだろうか。百姓にとって、お天道様は神様である。農業界の暗雲の下で這うように生きる我家のような百姓を、お天道様(神様)が一条の日差しで照らしてくださいますように。

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大根の畝をキジの親子が荒らして行く。写っていないが、見通しのいい離れたところでオスキジが見張りと警戒をしている。このうちの何羽かは、秋~春までの期間にオジロワシの餌となり淘汰されてしまう。メスキジは常にヒナの一番後ろを歩き、危険を感じると注意を惹いて犠牲になろうとする。強い者と弱い者の世界は動物界も人間界も同様に残酷である。キジに同情してはいられない。

我家のパート従業員 取締官・必殺仕事猫

どこからか、フラッとやって来て我家の畑をパトロールしてくれています。保護者も居住地も、もちろん名前もわかりませんが、首輪をしています。

ハタネズミ・モグラなど我家の畑で無法を犯し、農作物を万引きする犯人(犯動物)を有無を言わさずに逮捕してくれます。 時に、犯人の重罪を責めるためにもてあそび。 時に冷酷無比・容赦無用に死刑執行までしてくれます。

報酬は、我家のトラクターのシートを独占して昼寝させてあげること。炎天下にトラクターの下の涼しい日陰で昼寝が出来ることです。

だから、俺も妻も、絶対に手出しもちょっかいもしません。会った時に毎回「ニャン!」と挨拶を繰り返していたら変事を返してくれるようになりました。

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時にトラクターのシートが泥だらけ毛だらけになっていたり、種蒔きしたばかりの畝に足跡をつけたりするが、許せるだけの働きぶりなのである。ネギ畑にて。

飼い主さん。お宅のニャンは無愛想ですが、とても働き者です。黒い毛皮の帽子が似合っています。

 

かけがえのない従業員 蜂

9月2日、日帰りの日程で県外の農家さんが我家の畑を見に来られた。 ほぼ一日、ナスについての話をしたのだが毎日のブログ更新の意義を教えていただいた。新潟におけるナスの変遷と名称変化は複雑であるので事前に予習をしてもらってきたので、短い時間でありながら余計な説明は不要であった。熱心で人当たりの良い好青年である。楽しい一日であった。

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太陽が出ている間は無償で働き続けてくれる。人間を刺すことはない。自然に生かされ共存しているという実感を与えてくれる百姓の大切な仲間だ。農薬を控える畑を覚えていてくれるようで数え切れない蜂が来訪してくれる。今年の農薬散布はうどん粉病に1回防除しただけである。彼等が働いてくれるから我家ではナスにホルモン処理を一度もしない。