月別アーカイブ: 2015年12月

古くからある暖房

小さな火鉢です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
直径30センチほどのアルミ製。木製の底板が付いてます。

53歳の俺が生まれる前からあった火鉢で、これと同じものがもう1つあります。
作業場の自家製薪ストーブの火種を入れて部屋へ持ち帰ります。火傷しそうなくらい熱いです。
もう少しすると、この上で餅を焼いて食べる時期になります。
今の時代には贅沢品。小さな子供のいる家では不向き。
気分の問題か暖かさの質が違う。

長芋掘り風景

今年は11月中に長芋の収穫が完了しました。
例年ですと大根や白菜などの収穫に忙しく、翌年の春にも長芋の収穫が残っているのですが、今年は7月12日の鉄腕ダッシュ!ショックにより長期間体調を崩してしまい秋作野菜を栽培できませんでしたので、長芋や里芋の収穫が早目に完了したわけです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
45センチのバケットで、深さ約1.4メートルの溝を掘る。信濃川河川敷の畑は地下まで手に取るように判る。

 

溝の両側に長芋があります。溝に入って土を慎重に、エンピで崩して収穫します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
これがエンピ。真ん中と右側の大小2種類が通常のサイズ。左側のエンピは父親が数年間使用した磨り減ったエンピで柄も細っています。

父親は約40年前に、長岡で最初に重機で長芋を掘った人です。しかし、レンタル料金が高くて2年程で手掘りに戻しました。俺が平成10年にミニショベル(重機)を買うまで、1人で畑一反(10アール/約300坪)の長芋3000本近くを手掘りしていました。
鋼鉄製のエンピが数年でこれだけ磨り減ります。直径3.5センチ前後ある柄が、父の握る手によって半分以下に磨り減っています。大変過酷な作業です。六代目の父は81年の人生のうち75年近く、何本ものエンピをこのようになるまで使ってきたのです。ひ弱な俺は3年ほど手掘りを手伝って、音を上げました。それが理由で貯金を叩いてショベルを買いましたが、元が取れません。
ショベルで溝堀した後に長芋を掘る時は、右の軽いエンピを使用します。昔は「ホーソー」と呼ばれるもので掘っていたとも聞きます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
以下掘り取り画像は2014年撮影です。溝に入ります肩以上の深さがあります。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
土を削って長芋の上部位置を確認。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
根の張り方を見ながら慎重に土を溝へ落とす。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
掘るというよりも、土を切り削る感覚で焦らずに。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
長芋の伸びる方向を根張りを見て予測する。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
エンピで傷を付けないように、70%程長芋が見えてきたら少し揺すってみる。2本の長芋でした。右の一本はこのまま抜けました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
太い方の長芋はもう少し、掘らないといけません。抜けるか折れるか…この微妙な感覚は経験を積む必要があります。

長芋はアルプス系です。アルプス系より短い品種の、とっくり型・トロフィーなどの品種は掘り取りが楽ですが、切断して販売する方式の我家には不向きです。味と舌触りの面で俺好みのアルプス系にしています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
我家で近年、悩みの種。スギナ(つくし)の根です。1.5メートルまで縦横無尽に蔓延っています。長芋に絡んで掘り難いです。

 

 

天気予報の道具

近年は衛星画像で時間単位の正確な天気が予測できますが、土田家ではこんな物を天気予報に利用してきました。これからも利用します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
温湿度計・天気管・気圧計

左の温湿度計は精度的にも十分な品です。右の気圧計はホームセンターで見つけて即断購入しました。20年近くになるでしょうか、衛星画像による予報が発達していなかった頃はテレビ・ラジオ・新聞の天気予報と合わせて利用していましたが、その頃の新聞やテレビの天気予報は大雑把なので、気圧計はとても頼りになりました。
真ん中の天気管は、中古ショップで興味本位で購入しました。温度に影響されやすい特徴を踏まえておけば、気圧計と見比べながら天気の予想ができるようになります。オブジェとしても良いし、子供の研究にもピッタリだと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
天気管は気圧で結晶の形や大きさが変化します。特徴を知るまで知識を重ねる必要があります。子供の科学を思い出させてくれます

日本各地の地域伝承に「西の空が曇ると雨」とか「東山の残雪が馬の形になったら種まきをしてよい」など色々とありますが、我家の3つの道具も伝承に近い存在になるのでしょう。
人工衛星と最新技術は、ミリ単位の雨や風向風速を時間単位で教えてくれるようになってきました。科学と伝承と経験を組み合わせていくのが農業。

雪しかまつり2尺玉の打ち上げ筒

数日前、西側の河川敷畑そばに、雪しかまつりの花火筒が設置されました。
以前は、我家の畑から10メートルの位置に設置されていましたが、通行の妨げになるので市役所と折衝して打ち上げ場所を30メートルほど信濃川寄りに変えてもらったのです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
160センチの短足チビオヤジと直径約60センチの2尺玉筒の対比。土管というべき筒でドカンッと一発。

風向きによりますが、8月の長岡まつりでも冬の雪しかまつりでも、我家の畑には花火の割れた殻が沢山落ちてきます。4年前は畑の中に直径10~12センチの不発玉も落下していました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
畑に落下してきた2尺玉の殻。手前は3寸玉の半割。

畑に落下した花火の殻は土に分解し難いうえに、トラクターのロータリーに巻き込むとロータリーやエンジンに負担がかかるので、夏と春に回収作業をしています。
野菜と一緒に直売所で売れるのなら拾い甲斐があるのですが…我家の玉ガラ拾いは、誰も知らない花火の後の風物詩です。

27年前の中古トラクター

11月に知り合いのリサイクル業者から27年前の13.5馬力のトラクターを買いました。
15.5万円でした。畝立て専用に、このサイズのトラクターが必要でしたので、現物を見ずに写真で判断しての購入でした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
約600時間使用の中古、ハンドルもヒビ割れていて交換しないとケガをしそうです。

現物確認をしないリスクの高い買い物でした。
①尾輪がついてなかったので耕転作業は左右均等になりません。
②ロータリーの爪が細くなり折れたり曲がったりしてます。要交換
③バッテリーが寿命でした。5400円
④ハンドルが3箇所割れている、後に要交換予定。
⑤エンジンオイルがほとんど交換されていない。勿論オイル交換しました。2.5リットル。
⑥オイルエレメントも同時交換。1080円
⑦エアクリーナーは掃除で済ます。 驚きの酷さでした。 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ギョェ~籾が目一杯詰まっているじゃないか~
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
いったい、何があったのだろうか・・・
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ラジエター右上の空気取り入れ口奥にもたっぷりと籾が詰まっていた・・かじられたゴムパイプが出てきたので犯人はネズミだと確信。

⑧ロータリーのギヤオイル不足。補充0.3リットル
⑨前輪ギヤオイルが白濁…キャップが外れかけており水が浸入していた模様。資金不足なので後日交換。
⑩クーラント不足で警告灯が点灯。後日補給予定
⑪左右サイドパネルの止めネジのプラスチック部分が劣化してボロボロ壊れる。
まだ、色々と問題が出てくるかもしれませんが、収入が少なく程度の良いトラクターを替えないので仕方ありません。リサイクル業者から購入する場合はノークレーム・ノーリターンが鉄則ですから、オークション同様にそれなりの覚悟が必要です。自分で整備できる範囲の状態であるかどうかを確認してから購入するべきです。
このトラクターは山間地域で使用されていたことがキーホルダーの名前から判断できました。後輪に比べて前輪の減り具合が進んでいることから、4駆にして頻繁に回転の必要のある狭い圃場専用だったらしいので、前輪のオイルシールも寿命が近いかもしれません。しかし後輪の車輪間隔を調整できるのは嬉しいことです。
年式、値段なりの状態だと思います。来シーズンの活躍を期待して格納しました。

リサイクルは農業の基本

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
枝打ちした庭木を半年間放置してました。

茂った庭木を枝おろしすると生木なので処分に困ります。以前は電動シュレッダーを使用していましたが手間がかかり過ぎて最近では使用していません。
数ヶ月放置して乾燥させて薪ストーブの燃料にします。 梅・柿・イチョウなどが主です。葉っぱは生のまま畑に撒いてしまうので土に還元されます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
半日かけてまとめて、自作の薪ストーブの燃料に変身しました。

これ以外にダンボール7箱分できました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
5年前、200リットルの灯油タンクを改造して2次燃焼構造の自作薪ストーブを作った。庭木の枝はこの燃料になる。灰は畑の肥料として利用する。

このストーブは薪の投入口は縦32センチ、横38センチと大きく、奥行き80センチまでの薪が入りますので、とても楽です。煙突の直径が120ミリと小さいので初期の吸い込みが悪く、初期燃焼効率が落ちるので時間のある時に改造を計画しています。 自然木の灰は良質安全なカリ成分を含むので、ここぞという時の肥料として利用します。我家では信濃川の流木や国が伐採した配布木を冬場の作業場のストーブ燃料として利用しているのです。

足軽百姓だから庭木は実が成るものばかり

11日雨の中、柿を収穫しました。写真は3日前に撮影したものです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
甘柿です。形は平種無柿(渋)と同じで種もありませんが甘いです。青空と柿色に食に通じる美を感じます。

土田重兵衛の家は戊辰戦争終結の3代目まで信濃川の守りを固める足軽武士でした。足軽とは最下級の侍であり普段は農業などを生業とし、事があると武士としてお上に従って事にあたります。平和な江戸時代の足軽は実質、百姓などが本業でした。貧しく衣食に困窮する武士階級の庭木は実の成るものが主体でした。それは百姓も足軽も同じことです。
柿は保存が利くので冬場の糖分補給、血圧の薬、毎年春先の食糧不足(干し柿)として、信濃川のクルミ同様に重要な副食だったのです。
我家は昔から柿・梅・栗・梨などが敷地内に植えられていました。子供の頃から、梅の木で木登りをしていたので50歳過ぎても木に登って梅や柿を収穫しています。食用の実は成りませんが35年前には直径1メートル近くのケヤキの巨木があり、神社に請われて寄進しました。
足軽だった話をしたので…殿様が長岡城側より信濃川を渡河する時は現在の渡里町から船で対岸に渡り、対岸の主要道のある大島から長岡城に船で戻る時は中島の我家の裏手に着船することから、殿様の休憩場所として我家が指定されていたといいます。そのために、足軽でありながら破格の扱いを受けていたといいます。殿様から直々に金糸刺繍の家紋を賜り、それは現在も現存し長岡藩からの禄高証明とともに大切にしてあります。
先祖は戊辰戦争で会津、山形まで殿様に随行したといいますから、格の違いがありながら山本五十六元帥の生家である高野家と付き合いがあったのはこのようなことからかもしれません。

便利な銀杏洗浄機

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
体が臭くならずにとても楽です。銀杏洗い。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
キレイになって下からコロコロポロリ。

我家の玄関口と敷地中心にはイチョウの木が2本あります。玄関口のイチョウの木について…戊辰戦争時の慶応4年5月19日に薩長土藩軍が対岸の大島から増水した信濃川を渡河し我家の裏手から上陸しました。長岡藩と薩長土藩の両軍が我家の周囲で戦い三十余名の戦死者を出した際の墓石があった場所なのでコンクリートで埋めないように父、順作がイチョウを植えたのでした。墓石は昭和10年の道路改修の際に移された。
もう一本のイチョウは自宅敷地の中心で祀っている稲荷様の祠を直射日光から護るために父が植えたもの。
この2本のイチョウの銀杏洗いを父は信濃川で毎年行っていたのですが、父が倒れた年からできなくなったので俺がその作業をしたところ、あまりに辛いので、5年前に中古の銀杏専用洗い機をオークションで見つけて3万円くらいで落札しました…もっと早く気付いてあげるべきでした。
井戸水を注水しながら10キロの銀杏を投入してスイッチを入れて5分から10分でキレイになります。
丸一日かかっていた作業がアッパ臭くならず2時間で終わります。長岡弁で俺の世代以上は、ウンコをアッパと云います。化学肥料の無い時代のアッパは野菜の肥料として貴重な宝物でしたから汚いなんて思いません。ひょっとして臭さが同じなので銀杏の果皮はアッパと同じように肥料になるかも…やっぱりクッセぇ…方言は歴史を刻んでいます後世に伝えましょう。
銀杏の実は保存が利き、栄養価がありますが体のためには一日数個が良いとのこと、小さな子供には食べさせないか少量にしましょう。

有形文化財、水道タンク(中島浄水場)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
里芋を収穫し終わって東を見ると、見慣れた風景でも満月の夜景は絶景です。畑の周囲に生息する野生動物たちはこんな眺めを見ているのです。。俺も野生動物…
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
中島巾着茄子の畑を後片付けしてからそこで撮影。夕方、ライトアップされた直後の時刻です。雲ひとつない秋の夕暮れ。昔の水道タンクは苔や蔦・汚れで歴史と風格を感じました。現在の水道タンクはキレイになって鎌倉の大仏様を金箔で復元するようなものですが、これはこれで時代の流れとして良いのかもしれません。

子供の頃、知らない町内に行って迷子になっても高い所に行って水道タンクを見つければ家に帰り着くことができました。東山の八方台頂上や悠久山の郷土資料館最上階から自宅方向を探す目印が信濃川と、この水道タンクでした。
小中学生の頃は夏休みの朝に早起きをして長岡大橋の街灯の下と水道タンクの周辺の街灯下を探索すると、ノコギリクワガタやカブトムシを発見することができました。 長岡大橋のクワガタやカブトムシは車に轢かれている物が多くて落胆したことが多かった。

信濃川河川敷のキツネ

今年5月上旬、大手大橋から長岡大橋の間にキツネの巣を見つけました。数年前から足跡や走る姿を見ていたのですが、何処にいるのかわかりませんでした。農作業用にニセアカシアの若木が数本必要になったので藪の中に入って行ったら巣穴を発見しました。ニセアカシアは油分を多く含み硬いので乾燥させると火力があり火持ちも良く、薪ストーブの薪に最高ですが、繁殖力と再生力が旺盛で河川敷においては嫌われる存在です。水害の度に増えています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
この巣穴はいくつかの出入り口につながっていた。直径40センチくらい。

タヌキはよく見かけます。悪さばかりして、図々しく日中に堂々と畑で昼寝している姿まで見かけますが、キツネは滅多に見ることができません。キツネがしなやかに走る姿は優雅で感動を覚えます。残念ながらキツネは神出鬼没でカメラを用意する時間を与えてくれません。キツネは畑のネズミ・モグラ・キジなど害獣を捕食してくれるので、ヘビ同様に有難い生き物です。だから神社などの神様になるのです。タヌキもネズミなどを捕食してくれますが、それ以上に作物を荒らすのでをタヌキを祭った社や祠をあまり聞きません。
たまに狸オヤジという言葉を聞きますが、これも胡散臭い悪いイメージで体型を指すものではないでしょう。我家は珍しく個人で稲荷様を祀っています。祠にはキツネの像があります。いつの時代か知りませんが昔、中島にはキツネが生息してたそうです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
2014年11月 長芋掘りの溝を埋めずにしておいた翌日、写真中下に穴と足跡。キツネが穴を掘っていたのだろうか。それともタヌキか・・この年は長芋畑にネズミが多かった。