月別アーカイブ: 2016年12月

歴史ある中島の雪野菜

降雪後の雪中野菜は甘味と旨みが増すのは有名です。大根もニンジンも葉物野菜も折れやすくなります。我家には昭和2年の「雪の中の野菜を販売していた」貴重な資料が現存します。もしかしたら新潟県で一番古い雪中野菜の販売記録かもしれません。

本日はブロッコリーと白菜を収穫してきました。

積雪は10センチ以下。ブロッコリーの茎に鎌の刃先を当てるだけであっさり折れてしまうのです。
雪国ならではの味わい。今年のは、吹雪やアラレを受けていないのでキレイです。
F1・一代交配のブロッコリーに混じっていた。??の野菜。たぶんブロッコリーとカリフラワーの交配種…メーカーさんどうなってるの?と訊きたくなります。
ブロッコリーとの比較。??の野菜の赤いのは鳥のフンです。
白菜の収穫後、除雪用スノーダンプに載せて移動。

爪先がジンジンする作業です。雪の下になると美味しくなる野菜。我家の先祖はそれを越後長岡の、冬の市(いち)に立って販売していたのです。昔は藁靴に蓑と菅笠。今は画像のように道具は良くなりましたが、味は今も昔も変わりありません。 信濃川の恵みの大地と厳しい冬が与えてくれる美味しい雪野菜。

梨ナス・水なす

左は絹皮系の水茄、右は十全=本当の梨ナス

漬け茄子について。昔からの中島地区の住民が「漬け茄子」といえば、梨ナスを塩で浅漬けにしたものを指します。漬けて2~3日で食べきらないと酸味が出るうえに色が変色するので、冷蔵庫で保管しても美味しい漬けナスは3日が限度でしょう。我家では2日で食べ切るようにしています。味付けも市販のものは、漬物の素などは酸味が出る上に、ナス本来の味が味わえなくなるのでので使いません。単純に塩漬け、それも一夜漬けていどが一番旨い梨ナスの食べ方だと確信しています。かぶりついたときの皮を裂く食感と身の味からでも画像右の梨ナスが上です。絹皮系の黒皮の梨ナスは身が軟らかく噛んだ時のペシャッと感と味の深みが足りないです。漬けあがりの発色と時間経過による変色は見たとおり、全く違います。

いくら味が良くても、見た目で敬遠されてきたために、消えていく希少種になりました。この十全系の本当の梨ナス、新潟市近郊では昭和初期から十全ナスとして知られていました。長岡では梨ナスとして栽培されてきました、種の移動と共に名前が変化したわけです。新潟市近郊の種屋さんに「十全なすの種ありますか?」と2年前に訊ねたところ、どの種屋さんでも「扱っていない」といわれました。新津の種〇さんには丁寧な説明もしてもらいました。「昔は良い種を採取してくれる農家から仕入れていたんですが、もう随分前から昔のような良い種を残している農家がいなくなったので取り扱いをやめたんです。農家も色々なナスを一緒に作るので、探してあったとしても血が交じって良い物は残ってないと思います。」ということでした。

売れないものは消える。売れなくても自分の先祖が苦労して守ってきたモノを残してきた理由は「苦労を知っているからこそ」でしかない。中島巾着も同じであり、長岡巾着と改名しなくてはならない粗悪種ではないからこそ、そして先祖の苦労をしっているからこそ、行政や協会関係者に敵視されながらも、6代目が現役の頃から頑として主張し続けているのです。最初からブレない本物の理由があるのです。

 

 

誰でも作れる腰を曲げずに種まき道具

今では画像と同じような道具が販売されているが、我家では20年以上前からこのような物を使っている。小規模な個人農家だから必要な道具は思いついたら作ってみる。でも大規模農家には全く必要ないものです。行政に手厚く支援されている農家にも必要ない道具でしょう…たぶん。

最初は塩ビパイプを使っていたが重くてやめました。塩ビパイプは2年ほど使っていたのですが、それ以後はアルミ製の伸縮物干し竿を利用したものと、壊れた高枝切りハサミをカットしたものを使用しています。受け口は、20年前は漂白剤の容器だったりペットボトルだったりしたが、パイプの内径と受け口の外径の都合、そして強度面から現在は農薬ボトルに変更。ベルトには釣りのエサ箱を利用しています。

撮影のためニンニク畝にて。こんなふうに使います。

トウモロコシ・枝豆・大根などの播種に利用しており、ビニールマルチ、路地ともに使用。播種前の穴空けや播種後の土載せ作業にも別の道具が作ってあるのですが、いずれ機会があればということに。

老いた百姓は男女関係なく腰や背中が曲がっている人が多い。膝を痛めて一年中痛みを堪えていたり、股関節を痛めていたり、足がO脚・ガニ股になっている人もいる。仕事の後のストレッチなどしているゆとりもないほどに働き詰めだったことが解る。屈んだり腰を曲げたりすることをせずに済むなら…と考えて作ったのだが、6代目は頑として画像の道具を使うことなく全て手作業で行っていた。理由は「そんげん(そんな)楽して良いものが採れるか!」であった。しかし6代目は腰痛・膝の水抜き・痛み止め投薬の繰り返しであった。

6代目を納得させるために、道具使用の畝と手作業の畝の違いを見るために半々にして栽培したが、収穫量も品質も全く同じであった。この道具を作ったキッカケは、1800年代~1900年代初頭のアメリカを描いた映画やドラマの農民の種まき風景を見ていたからです。日本の農民のように屈んで種まきすることはなく、立ったままポトンポトン種を落とし足で土を被せて踏みつける場面ばかり見ていたからでした。

日本国内で、辛く苦しい思いをしている農業現場を見て育った百姓の子供は「農業なんて継ぎたくない」と思うでしょう。せめて金をかけずに楽をして貧乏に耐えるだけなら…少しは百姓の子供が「家業だからやってみようか…」と思ってくれるのではないでしょうか。そうなれば過剰なまでの、新規就農者への投資や支援は抑えられ税金が平坦に分配されるのではないでしょうか。

今シーズン本格的な降雪。午後4時。

近年、消雪井戸を掘る家が増えた。積雪が5センチほどでも井戸水を流し、雪が消えていても井戸水を出しっぱなしにしている家がある。40年前に建てた我家の小屋のコンクリート基礎と歩道の段差が10センチもズレている。井戸水の組み上げによる地盤沈下である。我家の井戸は30メートルなので、近所の家の60メートル井戸の稼動が始まると、我家の井戸はすぐに干上がってしまう。自分の家が地盤沈下で傾かない限り井戸水の浪費は止まらないのかもしれない。信濃川の水を利用した融雪を考え、夏場は打ち水利用するなどできないだろうか。 その昔、ここ中島の開拓開墾時には、上流数キロの信濃川から用水路を引いて農地に利用した。長岡の消雪に信濃川の水を利用できれば地盤沈下も一部防止できるのではないだろうか。費用対効果は問題になるだろうが…。

 

雨や雪の必須アイテム①

釣用のネオプレーンウェーダー。極寒時の作業に重宝する。欠点は重い、トイレが大変。冷えは万病のもと。中古なので1500円です。

朝起きると3センチ程度の積雪。とても寒いが、昨日夕方に収穫した大根を今日中にトラックから降ろしながら一本ずつ洗わなくてはならない。気温は1度程度だろうか。

昨年、屋根の雪下ろし中に痛めた右肘がとても痛いが、保存作業(囲い、という)は先延ばしにできないので、午前中はネギの外皮をエアーで飛ばす作業をし、気温が少しでも上昇する午後から井戸水を使った大根洗いと保存作業をした。

この時期、通常の雨具では寒くて体に負担がかかるので胸まである魚釣用のウェーダー(胴長)を使用しています。すべて中古品なのでソール(靴底)を選ぶことができないのでフェルト底です。フェルト底は、苔が生え濡れた滑りやすい所では良いのですが、雪が付着して高下駄のようになるのが欠点です。しかし、防水性と保温性においてはこれに勝るモノはありません。汗をかいて蒸れそうな作業ではゴアテックス系の胴長を使い、今日のような極寒時はネオプレーン素材のモノを履いて作業します。魚釣りが趣味なので分かるのですが、釣り用の衣類は農業者にとって役立つものが多いのです。

 

除草剤を使わず夏草を利用するネギ

今年の夏はひどい水不足で、潅水設備のない圃場の作物は干ばつによる被害・弊害が多発したようです。ネギも成長が阻害されたり高温による腐れ現象が出たと、知り合い農家が口々にもらしていました。

8月23日。手前は3週間前に手作業による草取り作業した。

3週間前に草取りしたネギと、草取りをしなかったネギの成長差は10センチほど。草取りしたネギは水不足で黄色く変色している割合が多い。

野菜の管理は多少の手抜きが必要だと思っています。俺の父親達の世代では「こうしなくてはならないもんだ!」ということがありますし、俺も数え切れないほど言われました。伝統野菜でない野菜に関しては実験的な栽培方法や楽しむ栽培方法・楽になる栽培方法に挑戦してみるのも良いことだと思ってます。近年の平地の長岡では夏場の干ばつが多くなっているのですが、草取りをしない畑の出来が良い場合が多々あります。栽培面積と草取りの労力と水やりの労力差を考えなくてはなりませんが、少量多品目栽培の個人農家にしかできないことがあります。

今年のネギ収穫は時間が足りず、全量収穫することができませんでした。本日は午前はユンボの清掃。午後より雨とミゾレ雪が降る寒い中、大根とニンジンを雪中保存用(出荷用)に収穫。外気が低温のために大根もニンジンも衝撃ですぐ割れてしまうので気を遣う。

夏の中島巾着ナス。下ネタにはしない。トゲが大きいので初期のナスである。何人もの専門家に尋ねましたが「トゲが大きいから原種だとか原種に近い」などということはないそうで、皆さん同じように回答されました。

明日から新潟県も雪だるまマークが揃ってきたので、本格的な雪になりそうな気配。畑にはまだ収穫できていない野菜が沢山残っている。

 

冬があるから春がいい

寒い中、毎日外仕事をしなければならない職業はたくさんあります。辛いときや苦しいときは子供の笑顔と菜の花の香りを思い浮かべると、ほっと一息つける感じになります。

 

毎年、ひゅう菜の収穫が終わっても、満開になるまで待っています。普通は開花前にトラクターで鋤き込んでしまうものですが、近所の幼稚園児全員が「菜の花摘み」を毎年楽しみにしているので満開にしています。

幼い頃の思い出は一生心に残るものだと思います。花の形、花の色、花の香り、蜜の味、飛び交う蜜蜂の話、おうちに帰ったら菜の花の、おひたしと天ぷら、味噌汁の具にして食べてね…と、みんなに話します。みんなが、「見て~、こんなにとれたよ~」と次々に見せに来てくれるので、大忙しです。この毎年の行事も冬がなければ出来ないことなのです。だから、冬支度の寒さで疲れた心と体には、こんな写真が薬になります。

 

ビニールハウスの雪対策 ポットの土詰め道具

以前は、ビニールを剥がさず雪の対策をする場合、約4メートルごとにハウスの中央の天パイプに工事用足場パイプ(Φ45)を柱として立てていました。また、ハウス内には石油ストーブか石油ランプなどを点けて滑雪させていました。 しかし、一晩で1メートルも積雪がある場合は、ハウスサイドに滑雪した雪が折り重なって、ハウス天頂部まで達して倒壊寸前になりました。 それ以来、豪雪地長岡でのハウスの豪雪対策はビニールを剥ぐのが一番だと悟りました。

しかし、全国では連棟ハウスや、通年ビニールを張っているのが当然です。雪から倒壊を防ぐ手段は、前出の「柱を立てる・暖房器具での滑雪」以外に手段はないと思います。そしてサイドに滑り落ちてきた雪を除雪することも忘れてはいけません。 これでダメなら諦めるしかありません。

最悪、倒壊寸前の場合は、ハウスパイプだけでも守るために、雪が積もったビニールを内側から刃物で切り裂いてしまうという最終手段も残っていますが、大怪我や命の保障はありません。

積もった雪が滑り落ちない場合は、テニスボールにカッターで切れ目を入れて、その切れ目に長い棒を差し込み、ハウスの中から雪の積もった箇所をボール部分で優しくトントン叩くと、雪が滑り落ちてくれます。古くなったビニールは寒さで硬くなっており破れやすいので注意して行ってください。 平成29年1月14日追記

 

雪対策がまだまだ終らない。野菜の収穫も出荷も儘ならない状態で疲れも溜まってます。

ビニールを外す。午後4時頃、日が傾くと冷え込む。明日は雪の予報。

今年の1月、突然の大雪で、雪国新潟でも大雪パニックと言っていい状況になり、交通渋滞で妊婦さんがヘリコプター搬送されたことがニュースになりました。我家でも倉庫などの雪降ろしに追われて人手が足りず、初めて業者を頼みました。築60年以上の家屋を利用した小屋を倉庫として使うために父親が間柱を抜いたので、耐久性がなくすぐにでも解体しなければならないボロ小屋です。雪の重さで倒壊の危険があったので、なんとか業者を探して雪降ろししてもらいました。そんな時にビニールハウスのビニールが張ったままだったら、ハウスは確実に潰れていたに違いありません。

実際にこの日、知人の農家のビニールハウスが雪の重さに耐え切れずに潰れてしまいました。顔見知りの農家だけでも3軒のハウスが雪で押し潰されました。我が家は周囲に雪を飛ばすことができない住宅地なので、倒壊防止のため4年前から毎年ビニールを取ることにしています。毎年ビニールを取ることは大変ですがハウス倒壊の不安と除雪作業から開放されることになります。

自作の道具で熱や光に強いものは春から冬の片付けまで、ビニールハウスに置いてあります。これは自作の土詰め道具。板厚5ミリの合板だけで製作。ボール盤専用サークルカッターで丸穴を開けてある。製作時間の都合で塗装せずに使っているので耐久性を上げるために春までに塗装の予定。

①ポットを入れる。
②土をどんどん入れて、板で摺りきる。
③土に植穴をあけて上板を取り外す。
④セルポット苗を移植。この後にビニールハウスの温床に箱ごと移動させ床に移す。8箇所の上板支えは12ミリ合板。右側銀色の撚れ防止のアルミは不用品の網戸をカットして利用。

育苗ビニールハウスが小さいので苗数量確保のために、全ての野菜苗は10.5センチという小さなものを使用するので、画像の土詰め道具だけで充分であり、1回で10個の土詰めができるので、何個詰めたかもすぐ判る。栽培規模と道具はイコールになります。自分に合った道具作りができるのは生業としての百姓の楽しさに繋がっています。3Dプリンターがあればもっと細かな機能を持つ、特許や実用新案のとれる面白いアイデアを形にできるだろうが、パソコン知識に乏しい俺には今のところ無理と思う。

 

 

 

 

おすすめ収穫はさみ 猫を飼いたい

長年の当たり前から開放され、少しでも楽する道具は他人に教えてもらうよりも、自分で探したり作ったりするものだと思う。「こんなのがあったら楽なのに」と思ったらすぐ探す。ジャンルの違う分野の道具も流用できそうなら試してみる。そして改造もする。どうしても自分で作れない道具もある。下のハサミがそれである。特許や実用新案のものが多いので販売数(種類)も限られているし値段もそれなり。あまり人には教えない道具だが、うちに来た農家に見せると「知らなかった」と言われることが多い。

収穫時期が終わったので来シーズンまでハサミを保管するために稼動部と刃に注油塗布した。ハサミを使った収穫作業には、切れ味と研ぎ直しの点から日本の昔からの物が一番であるが、少しでも楽をしたいということ、収穫姿勢や両手をふさがれた場合の不便さの解消からキャッチ機能付きハサミを15年くらい前から使用している。

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収穫ハサミは実際に使用してみないと良し悪しがわからない。研ぎ直しが不能なものも。

1番は昔からの和鋏。切れ味が良く刃持ち良く研ぎ直しがきく。しかし、錆びやすく、収穫時に両手を使う必要がある。値段はピンキリ。用途は色々。常にトラックと作業場に用意。

2番は、15年くらい前に唯一販売してたキャッチバサミ。1500円くらいだったと記憶している。日本製でステンレス。キャッチ部と刃が細いのでオクラ・トマト・ナスなど細い茎から太い茎、大型茄子など重い野菜のものも程々に収穫できるが、刃のすり合わせ部の形状から研ぎ直しが困難。現在はたまにオクラ収穫程度の使用だが実際の出番はなくなっている。研ぎ直し出来る構造にしてほしい。活躍したが時代遅れでほぼお蔵入り。

3番、10年以上前にオークションで700円にて入手したので定価不明。アメリカ製でPAT(パテント)取得商品。クロム鋼で10年間研ぎ直しを一度もすることなく重宝した。錆にも強かった。刃の形状も程好く細く、オクラからナスまで何でもこなし、キャッチした物を落とすこともなかった。ハンドルにバネがついていたが破損、特有の形状なので部品が入手できなかった。バネを流用して使い続けたが、ハンドルカバーと本体の構造から、プラスチックカバーが破損すると完全に使用不能となった。修理してみたが復活しなかった。現在でも最高のキャッチハサミと思う。探しているが見つからない。お蔵入り。

4番、3年前に工具販売店アストロプロダクツで1000円しない価格で、偶然見つけ即買いしたが、ハンドルガードの向きからキャッチする側が決まっており、左利き専用ハサミになってしまう。ステンレス刃物だが切れ味はいまひとつ。重いが本体は頑丈そうに感じる。左手で収穫していたが、ハンドルのバネ品質が非常に悪くて1月使わないうちに破損。部品が特殊で再起不能。たとえ同じバネを入手しても元々の耐久性がない劣悪なバネでは価値無し。お蔵入り。

5番、昨年ネットで発見し購入。大型茄子など重量物はキャッチ機能を果たさず落としてしまう。オクラなどの軽量野菜専用となる。3番のアメリカ製ハサミと同じ形だが構造が違うためか頼りない。切れ味はほどほど。刃は比較的錆びやすい。刃とキャッチ部の隙間が3番のものより広いので野菜の茎が大分残る。バネの耐久性はまだわからないが、ホームセンターの汎用物で流用可能。アマゾンにて1500円でお釣りが来たはずの価格。軽量野菜専用。

6番、5番と同じ会社のものなので同時購入。キャッチ箇所が厚く重量物は落とさない。高枝切りハサミと似ている形状。刃は比較錆びやすい。コイルバネのため耐久性もある。オクラなどの収穫には向かない。他のハサミに比べて力を入れずナスの太い軸がバッサリ切れる。4番の形状と反対なので右利き専用となる。握りも楽でハンドル形状からハサミを落とすことがない。我家での現在の主流。アマゾンで買ったが値段は忘れた。茄子の収穫にはコストパフォーマンス1番。

欄外番号無し、キュウリ・ピーマン系統の収穫専用。多少の慣れが必要。替刃が必要だと思うが、あまり使わないので替刃の有無はわからない。

5番・6番があれば普通の野菜農家は両手を使う収穫作業から開放され少しは楽になるはず。腰にぶら提げる専用ケースがあると非常に楽。6番はその形状から流用できるケースはない。

鎌・包丁などの研ぎは、携帯用のダイヤモンド砥石の200番~600番を2本以上携帯する。100円ショップのもので充分。ハサミには800番以上を用意。

本日雪、曇り。気温4度。片付けの最中に、家の土台下(厚さ15センチのコンクリート)から大量の土が排出されているのを見つけた。直径10~8センチ程、深さ60センチ以上のネズミの穴であった。周囲の土は縦横無尽にトンネルが作られていた。午後は6時過ぎまで穴埋め作業と対応処置で終わる。飼い猫のいる家にはネズミが居ないというので猫を飼おうと本気で考えはじめた。 高齢の母親は四足動物が嫌いなので説得しなくてはならない。

現在、我家にいる猫は、俺が中古ショップで100円で買ってきたこの子だけ。枕として家族みんなに可愛がられてるので灰色に変色し、寸胴な体型が凹んで腰がくびれてきた。皆でニャンと呼んでいる。

15年ほど前、近所に尻尾が短くて丸い大きな白猫がいたが、近所の子供達が「腐ったマロン」と呼んでいたので、変な名前なので訊いてみた。以前は綺麗な真っ白な猫だったそうだが、飼い主が引っ越したのか日増しに薄汚れてしまったので、本当の名前「マロン」ではなく「腐ったマロン」と呼ぶようになったのだとか…。家族みんなの匂いがついて腐ったニャンになりつつあるので優しく洗濯してもらおう。

 

 

雪の積もる前の片付け

ここ数日間、片付けが続いている。運搬車、管理機、掘り取り機、トラクターなどを畑から運んで洗浄するだけでも4日を使った。機械を収納する小屋の片付けと、保存出荷する野菜の移動などと平行しながらの作業は収入ゼロである。以前は積雪間際まで作業し農機を畑で使っていたので、急な大雪で一冬、トラクターやユンボを畑に置いたまま雪の下にしたことが何回もあったが、それをすると機械の老朽化が急速に進んでしまう。結果的に修理費が嵩むので、収穫作業よりも機械を仕舞うことにした。

バッテリーの寿命を延ばすために春まで端子を外す。農機のバッテリー交換はできるだけ抑えたい。

雪のあまり降らない地域の農家が羨ましい。豪雪地域の農家は収入が少ないので、人とは違うことをしなくてはならない。出稼ぎ・一時的な勤め仕事・農業関連の副業など。父親はガス会社・測量会社・日雇いの土方・長岡市のし尿汲み取り臨時要員・個人での雪降ろし作業請負など色々やって俺等家族を養ってくれた。小学生の頃、雪の積もった道路を小学校から下校している途中に民家の便所の汲み取り作業に出くわした。バキュームカーの汲み取りの臭さに友人数人と「くっせー、くせー、汚ねー」と皆で大声を上げながら通り過ぎようとした。そこには雪の降りしきる寒さの中、必死に働く父親の姿があった。野菜農家というのは稲作農家と違い収入は低く安定しない。俺の住む中島地区の百姓は、ほとんどが我家と同じ状況であったから、ほとんどが離農してしまった。あと3年しないうちに、この地区の百姓は我家だけになるだろう。今、自分の子供に家業を継いでくれとは言えない。昨年2月、俺が鉄腕ダッシュに出した手紙が採用されずにいたら、まだ少しはマシな状況だったと思う。行政の恐ろしさを実感している。

雪国では個人でのサツマイモの保存が難しいので、保存法を考えて6年以上にわたって店舗出荷していた。人の考えないこと、やらないことで生き残ろうと考えているが、俺にできることは人もできるもの。1人が上手くやっていれば、周りも真似をして今では店でサツマイモが山になり、余っている。価格競争も激しい。仲買業者が一年中、生産者コーナーで大量に安売りしているので出荷農家が全員嘆いている。悲鳴に近い愚痴が洩れている。仲買人が青果市場を通さずに生産者から直接買い付けて、生産者直送コーナーで並べているのは不思議な感じだ。集客力がつき、売り上げが伸びてくるとグレーな部分や、少し変では?と思えることが出てくるものである。

店の営業方針だから仕方ないが、生産者の顔が見える野菜が売り文句ではなかったのか…と届きもしない愚痴が出るのだ。いつの間にか地元生産者の写真も消えてしまった。

地元産・地場産・県内産とは何処がどう違うのか明らかな線引きをすべき時期がきていると思う。

一昨日、地元種苗店主催の栽培講習会場に行って来た。事前申し込みをしていなかったので会場に入らずに休憩所で会った大手種苗メーカーの担当者にサツマイモについて30分ほど必要な話だけを聞いて帰ってきた。講習会には出ずに得な時間を過ごせた。種苗店の担当者にはちゃんと挨拶しておいた。

本日は、あられが降り、一時白くなった。雨あられの一日。

雪しかまつりの語源と蜻蛉

今年も冬の花火、2尺玉の打上筒が設置された。「雪しか祭り」の夜の楽しみとなっている。夏の3尺玉よりも近くで見ることができるので、迫力も音も3尺玉より数段上に思える。

冬の風向きは西から東へ向かうときが多いので、観覧するなら対岸が良い。音と光が降って来る。水面と雪に照り返る様は夏花火よりも風情がある。

今年の夏に歴史家であり元小学校校長の今井雄介先生から電話があった。先生とは5年ほど前からの付き合いであるが、ほとんどが電話での会話である。1時間以上も話していたのだが『雪しか』の話題になった。そのなかで「雪しかというのは本来の名前ではないのに、雪しかまつりなどと名付けているのはおかしい」と言っておられた。理由を尋ねると「雪しかという名前は、雪山を作り保存していた屋号(家の称号)であり、雪しかまつりでは、人の家名前でお祭りしていることになる。本来なら『雪にお・雪にょう』まつり、と言わなければならない」との説明をされた。雪にお・雪にょうの興味深い話を多く聞けた。

ブロッコリー畑。手前(東側)にクルミの大木があるので日陰ができる。

植物に太陽の光が重要である証が、この画像。手前と奥では成長が違う。春と秋に収穫する作物の場合には木陰ができる手前の出来が良い。日差しの強い夏場の休憩場所として伐採しなかったが、この木陰は年々広くなっているので考えなければならない時期に来ている。

落花生掘りの休憩中に数が少なくなった蜻蛉を撮影。すぐ逃げるので大変。

1ヶ月前のトンボ。4枚羽を観察すると時間を忘れてしまう。葉っぱの葉脈と似ているが飛ぶことを機能的にした構造。設計図があるわけでもないのに軽く丈夫にできているから見飽きない。子供のころは数え切れないトンボが空を飛んでいた。ミシン糸を貰ってトンボの胴体に結んで遊んだり、どれだけ羽を千切ったら飛べなくなるかを実験したこともあった。この赤トンボが密集して飛ぶ場所が限られている。綺麗に畑が耕起されている場所にはあつまらず、草がある場所に集まってくる。

20年くらい前、友人と渓流釣りに行った時のこと、毛鉤でヤマメ・イワナを狙っていたのだが全く釣れない。竿を片手に毛鉤を川に振り込んだO君がキョロキョロして「仕掛けが無いっ!」と叫んだ。見ると大きなトンボが(オニヤンマ)毛鉤を咥えて空高く飛んでいた。トンボを釣った人を見たのは初めてだった。

 

落花生収穫途中。ほぼ自家消費になりそうな量。