ごぼう掘り・長芋畑の越冬昆虫


秋の夕暮れは釣瓶(つるべ)落とし。井戸の水を汲むための桶が井戸に落ちるように日暮れが早いという意味であるが、雪国新潟の百姓にとってこの時期の日暮れ時間は本当につらい。連日の雨続きで仕事が遅れているうえに、雪が、いつ降るのかハラハラしながら時間との競争である。今日は雨が降らなかったので、お天道様に感謝する間もなく朝飯・昼飯もそこそこにして、セコセコと掘り出した長芋を集め、夕方4時からはゴボウ掘りをした。車のライトを頼りに掘るのは気を使うが、雨の降らない今日の天気は貴重なために、暗くても頑張るしかなかった。ここから150メートルの信濃川に数千羽はいると思われるカモが「ガァガァ」と鳴いているのが聞こえた。毎年の越冬地になっている。鴨鍋が食いたいが「かもとりゴンベエ」になりそうなのでやめておく。むかし、風船で海を渡ろうとして消息不明になった風船オジさんがいたが、カモオジさんになって空を飛べたら面白いだろう。毎日、空を眺めながら地面を掘り続ける芋掘りオジさんの俺。

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泥土汚れですぐにダメになる作業着は古着屋で調達する。画像上着300円。長靴にはカバーで土の侵入防止。ゴボウ掘り。

本日の日の入りは16時25分。あっという間に暗くなる。画像左の土盛りのところに、心霊写真でいう「オーブ」が写っているが、これは湿度によるものが起因する場合が多い。微細な水滴がレンズに付着したり、吐息がストロボなどの光に反射したときに写る現象である。心霊現象などオカルトは信じない。鰯の頭も信心。今日一日の食事にありつけた事と無事をお天道様(自然)に感謝する。「神仏は尊しされど拝まず」宮本武蔵が遺した言葉だというが極めた者の言葉は重い。そこまで強くなれない54歳。

帰宅後、直径3.5センチの極太ゴボウを煮物にして食べたが柔らかい。近年、6年間に3回の洪水で河川敷の畑は、水の重さによって土が締まっている。そのためにスラッとした長芋やゴボウが育たない。太く短いゴボウが多い。トレンチャーやユンボ、または深耕ロータリーで土返しをしなければならない。セイタカアワダチソウなどの雑草やコーンなどで土を膨軟にする必要もあるようだ。

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長芋を掘っていた時に見つけた長さ約6センチのスズメ蛾の蛹。煎餅菓子のように硬い。害虫であるが殺生するのはやめた。

蛾・蝶の幼虫は蛹であっても気持ち悪い。潰すのは躊躇われたのでそのままにした。オスのカブトムシの蛹とメスのカブトムシの蛹の内容物を抽出して、オスメス混ぜ合わせて蛹に戻すとどうなるか…なんてことを子供の頃に考えていたが、大人になった今、考えるだけで気持ちわるくなる。

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