長芋の出荷に包丁は使いません


長芋を切り売りする場合、我家では包丁は使いません。6代目からの教えです。雑菌や酸化の事を考えてのことです。

春の植え付け時、長芋を包丁で切って種芋にした場合と、折って種芋にした場合の腐敗割合から、長芋は折ったほうが腐敗しないという昔からの経験が伝わっているからです。

だから、見た目が悪くても我家の長芋を切り売りで出荷する時は、包丁を使わないのです。

折りたい場所に爪を立て僅かな傷を入れる。
そのまま両手で簡単に折ることができます。

切り口を少し乾かしてから袋に入れて計量して出荷。

昔は、見た目を良くするためと殺菌のために漂白剤を使う農家や生産地もありました。現在は桧(ひのき)などのオガクズ(木クズ)をクッションや保温材として箱に入れている生産地もありますが、木クズの匂いが長芋に付いています。長芋は香りが少ない野菜なので匂いがするオガクズというのはマイナス要素だと思います。我家ではそういうことをしないので固定客がいるのだと確信しています。

とっくり型やトロフィーなど6代目と一緒に色々と栽培してきましたが、信濃川河川敷の土質に合った一番旨い長芋の品種は絶対にアルプス系。と6代目と信じてこれまでやってきたので、この先もアルプス系です。保存期間と共にコクが出て円やかな口当たりに変化していくのはこの品種しかありません。食べ比べるだけの価値はあります。

寒い中、本日も朝からネギの皮むき作業で1日終わった。体の冷えから腹を壊してしまう。お昼前に種屋さんが巾着ナスの種の御礼にと、正月花を持って来られた。夕方には友人が栽培したネギを持ってきてくれた。品種は「夏扇」。我家の「東京冬黒・元蔵」と食味・見た目・作業性の違いをみるために届けてくれた。

人の作った作物を食べ、比べ、自身のものとの違いを知ることは大切なこと。言葉や文字では理解できない生産者でなければ解らないことがある。そして良い品種を知るには経験と歴史ある種屋の協力も必要である。ホームセンターではそうはいかない。種屋を守るには消費者は地元の種屋に行って情報も得るべきだと思う。

友人は、2月からペーパーポットにネギの種蒔きをするというので、俺の鎮圧板と自作の播種器を貸し出す約束をした。 返礼として「加工した冷凍桃」を貰えることになった。

 

 

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