中島巾着1回目の種まき


平成29年度1回目に播く種は9種

巾着ナスの栽培は明治期に中島から始まり、昭和以降に次第に市内に栽培が広まった。種は中島地区百姓が種屋に卸していたが稲作農家や一般人には野菜の苗起し(育苗)が難しいので中島の百姓に知り合いがいる人は中島の百姓から苗を買っていたという。

今年の種は2014年の土田系5種のほか2016年に急遽採種を決めた画像左端の袋「典型的中島巾着の性質が初期~最終期まで続いた木の種」と、2014年に県園試から戻してもらった丸山系の採取選抜種。県園試の中島巾着種は13種類のうち形質優先を1種・耐病性優先を1種選抜した。

6代目が遺してくれた貴重な栽培記録

農作業には口伝と文書があるが、口伝の場合は他言無用の百姓にとっての企業秘密が多い。栽培記録と合わせて作業すると歴史と経験に培われた隠された秘密が見えてくる。巾着ナスも梨ナスも性質が解らない者には「巾着ナスの栽培は難しい」と自慢するように言う。鉄腕ダッシュに出演した古正寺の稲作農家がそれだ。大島地区の米重種苗で巾着ナスの種を買っていたというK・Kさんその人ある。

巾着ナスの性質を知らないから栽培が難しいと言うのだ。中島の百姓は誰一人「むずかしい」とは言わなかった。

春の彼岸が播種の目安である。

3月15日、「1回目のオクナス播き」。欲深い素人ほど早播きをして儲けようとするが、それが失敗の元。おまけに実も種も性質を変えてしまう愚かな行為でもある。鈴虫寺では一年中鈴虫を鳴かせるようにしたというが、本来の鈴虫の性質を変えることで通年虫音が聞けるのだ。

「種蒔きは彼岸前にするな」7代続く野菜一筋の我家の教えである。2回目の播種は3月下旬~4月上旬。何かしらの理由で1回目の発芽が悪かった場合を考慮して3月15日という少し早い時期に播種しているのだ。

 

 

 

 

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