月別アーカイブ: 2016年10月

動物の不慮の死を見たくない人は見ないでください。

8月のことですが、信濃川左岸畑へ梨ナスの収穫に行った帰途に、妻が誤って車で轢いてしまいました。日頃から益獣としてのイタチを説明していたので、「農道を横切ったのを確認してから車を発信させたのに、逆戻りしてきたみたい…」とショックを受けていた。

百姓にとって、狐・蛇・イタチ・猛禽類は神様として祀られるほどに有難い生き物です。特に蛇・イタチは、畑のネズミ駆除に非常に有益な動物です。俺は、イタチの人口繁殖を真剣に考えていました。大昔から信濃川流域にはツツガムシ病という風土病が発生し、多くの人命が失われてきました。このツツガムシ病の原因はネズミなどに寄生するダニの一種が媒介し、ネズミの移動によってツツガムシ病の感染域も拡大するためにネズミの駆除はとても重要です。また、畑作物を食い荒らすネズミは「ねずみ算」で増え続け、作物を食い続けます。イタチはその面で非常に有効な動物です。

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一匹の損失は大きい。妻のショックも大きかった。

イタチ・蛇・猛禽類はネズミ駆除の神様です。その形態や性質から得意な狩猟方法があります。蛇はネズミの穴に入り込んでネズミを捕獲します。イタチは嗅覚と聴覚を駆使して、しなやか且つ、俊敏な動きでネズミを捕獲します。猛禽類は上空から驚異の視覚でネズミの動きを捉えて急降下してネズミを捕獲します。地中・地上・空中の3つ方向から害獣駆除をしてもらえることは、とても有難いのです。

随分前に信濃川の下流域で養殖ミンクが相当数逃げ出したという情報があったが、どうなったのであろうか。

カエルと鳥獣戯画の世界

昔は中島地内の砂利道にできた道路の水溜りのあちこちにオタマジャクシがいたものですが、近年では河川敷ですらオタマジャクシを見かけなくなりました。

信濃川河川敷は町の中心部でありながら多くの動植物がいます。レッドデータブックに載っている植物や昆虫も畑の周囲で見かけますし、動物園では見ることができない本来の野生動物の生態を知ることができます。まさにリアル鳥獣戯画の世界があります。絶滅危惧種とは「人間が絶滅に追い込んだものが殆どである」ことを忘れてはいけません。そこから踏み入れてはならない場所、侵してはならない場所があるのです。自然との調和と暗黙の了解を百姓は数世代の経験の中で受け継いできました。植物を含めた生き物のサイクルの一部である人間は、文明発達と開発の中で人間が自然の一部だということを忘れてきました。人間が踏み込まなかったから残ってきた貴重な自然を「感じてみたいから侵入する」ことで最後の聖域破壊がおこります。

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カエルのキーホルダーがこれだけあります。車やトラックにぶら提げてあります。ウサギは転んでいるのが正式なはず。踊っているように見えるのもいい。

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今日は寒かった。こんな季節になるのが恐ろしい。ベイマックス雪だるま。

 

 

専門機関はためになる。

本日は疲れと雨のために雑務と休養。お昼前に雨の中、大手通りの歩行者天国へ自転車で行ってきた。米百俵まつりとフリーマーケットが目的で一時間程度見物する。フリーマーケットでステンレス製100円のザルを5個購入した。ダイソーのものと違って丈夫で品質が良いので、採種洗浄用に買った。長期に使うものはシッカリしたものが必要。ダイソーとホームセンターと専門店、使い手の考え方次第でゴミの分量が減り、資源の枯渇を防ぐことができる。安物買いの銭失いは、ゴミの創出になる。多少高くても善い物を売る店で確実な物を適価で購入することで満遍なく日本経済が回る。

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新潟県聖籠町の県園研。旧園芸試験場。

長岡から遠い場所にあるが専門機関の圃場は、農家の畑では見ることができない発見がある。

 

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新潟県の専門機関であるが名前の変遷がある。

 

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ナスの圃場を案内してもらい説明を受ける。平成26年5月以来、今回で2回目の訪問。黒マルチには研究番号や識別番号が水色文字で記入されている。横線は株の仕切り線。

中島地区の本当の梨ナス(丸山系)と米重種苗の中島巾着ナス(六郎系)の種子採取木を見学。いずれも俺がセンターへ提供したもの。丸山さんと米重店主に了解済みである。

 

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種子確保(交雑防止)のために虫が入らないようにネットで囲っている区域もあった。

施設・設備・機械の老朽化が気になったのでたずねると、それが悩みの種だという。農機具にいたってはメーカーから借りることもあるという。県農業の頂点であり保存と将来を担う施設に予算が少ないというのは残念である。

 

台風の爪痕

台風18号の被害確認のために河川敷左岸の畑に行ってきた。長芋のクネが倒れてツルが根元から千切れてた。成長が止まってしまったので、千切れた場所の長芋から掘り始める予定。

長芋は葉の色が黄色でも成長を続けるという。父親が若かった頃、河川敷左岸で耕作していた中島農家は16軒。約4万平方メートルを農家が耕作していた。限られた畑を有効に使うために、その頃の長芋は8月のお盆には収穫をして、その次作に大根を播いたという。現在の中島農家は僅か3軒。うち2軒は84歳、我家が最後の中島農家である。中島の野菜栽培の歴史のすべてを知る唯一の存在となる。

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アルプス系の長芋は甘い。

本日は午後からチェーンソーで伐採作業。折れた木の長さは15メートルあった。枝の伐採は「太丸」で行い、直径5センチ程度からはチェーンソーで長さ50センチ程度に伐る。4.2キロのロングバーチェーンソーは重い。35センチバー3.2キロのチェーンソーを修理しなくてはいけないようだ。

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本日は枝おろしだけで終わった。
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今年一番期待していた今までになかったシワの多い丸ナス(巾着ナス)の木の種実。時期的に完熟するまでに至らなかったが流水で選種し、なんとか成熟種200粒程度を確保できた。来年が楽しみだ。金には変えられない。

 

台風18号の残したもの

連日、畑での枝豆もぎ取り作業で疲れており更新しないまま、パソコンすら開かずにいました。

 

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本日午後三時、畑にて。直径1メートルのポプラが根元から1.5メートルの場所で裂けるように折れていた。

台風18号が夜中に温帯低気圧に変わって新潟県沖を通過した。時間は午前0時過ぎから。この台風の通過時に折れてしまった。折れた部分の木の直径約45センチ。樹齢は35年以上であり河川敷がいかに木々にとって富栄養であるかの証明にもなる。

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畑に倒れた部分は10メートル以上。一日かけてエンジンチェーンソーで伐採しなければならない。考えただけで溜息が出る。百姓は天候に左右される地球上で一番のギャンブラーである。

倒木の下敷きになっているのは、落花生・モロヘイヤ・オクラである。隣の畑のナスにも被害が出た。落花生には、カラスとキジの被害を防ぐネットがかけてあったが、倒木で押し潰されてそのところを、すかさずカラスがほじって落花生を食べていた。枝豆も連日カラスとタヌキにやられている。せっせとカラスやタヌキの餌を生産している俺と妻。

カラスが人間並みの脳容量だったら…地球上で一番頭が良い動物だろうと思う。鳥の祖先は恐竜である。カラス並みの頭脳がある恐竜がいたとしたら、脳容量から考えて言葉で会話してたかもしれない。

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青シソ・大葉の花。多くの虫たちが集まっていました。大きな花より小さな花のほうが虫が寄ってくるのは見た目でないのです。人も同じ…。

気球が畑の上空を通過したあとに

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午前8時前後の画像
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写真左が畑側。気球が着陸した場所は平成12年まで土田家の土地だった。

ゴォーッ。ボォーッ。という音が聞こえてきたので外を見ると、空に10機というか10玉というのか、気球が飛んでいた。毎年、この時期の恒例である。

しかし、いつもと違っていたのは気球がこんな場所に着陸したことであった。雨が降っていたので高度を下げていた気球が多かったが、着陸して片づけをしたのは、この機体だけだった。

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畑の向こうの土手近くに気球が着陸した。 手前は大根畑。

この時期の大根は気温の低下により成長する。日増しに成長するが、モンシロチョウが凄くて防除のタイミングを間違うと、防除回数が増えてしまうのでギリギリのタイミングを見極めることで回数を減らす努力をしている。穴あきの葉でも安全を担保したいのが俺の意地。解る人だけに買ってもらえればいい! 天候により着陸を決意した気球パイロットの判断力も同じだろうと思う。