月別アーカイブ: 2017年11月

にいがた在来作物研究会

10月21日に「にいがた在来作物研究会」の設立総会に出席しました。

 

今年の元旦に、恩師恩人とも言える小田切さんから新潟県全体の農作物研究会を設立する動きがあるとの年賀をいただきました。2月には新潟市農業活性化センターで在来作物の講演会に参加させてもらいました。研究会の設立に向けての動きが着々と進む中、7月には小田切さんと大阪へ行き「大阪と新潟県のナス」を食べて話して交流するイベントに参加して、泉州水茄の生産者の北野農園・北野忠清さん、日本のナスの第一人者農学博士・森下正博先生、現在の黒皮の泉州水茄を育種固定させた藤原種苗さんに会って貴重な話を色々と聞かせていただきました。新潟県全体の作物を研究するうえで、県外との連携は不可欠であり、大阪との繋がりは願ってもないことだと思います。

生産者・種苗会社・農作物の指導研究を長年してきた県職員(現職・元職)の知識経験が失われないうちに後世に正しく伝え残していくには、県全体の研究会の設立の意義は大きいはずです。

ガレキの山の里芋掘り

台風21号で信濃川の水位が上がり、里芋の畑から2メートル以上まで川水が24時間にわたって冠水しました。あれから約2週間ですが、畑の中はまだまだ作業するのは大変な状態ですが、時期的に里芋の種を収獲保管しなくてはなりません。

9月23日の里芋畑、既にガレキが溜まっています。
葦(ヨシ)・ガラス瓶を避けながら収獲

約25アールの半分近くがガレキに埋まりました。葦・百キロ越えの大木を含む大小の流木無数・ガラス瓶・ペットボトル・空き缶・ポリ容器などで埋まった里芋畑。ゴミを掻き分けて手作業で収獲します。ガレキがあるので機械掘りができません。

 

手前から里芋は埋まっています。

流木・ガラスなど可燃不燃物に仕分けしながら、葦はそのまま畑の肥料にしてトラクターで打ち込みます。

美しい風景が疲れた心を癒してくれるのが信濃川河川敷です。川面に反射した画像を撮りたかった…

レンブラントやミレー、富嶽三十六景や横山大観などを想わせる夕暮れ。

里芋を掘る頃は毎年美しい満月です。

里芋は水を必要とする根菜なので葉の部分が数日間水中になったり、葉が泥だらけで光合成阻害や呼吸障害にならない限りダメになることはないので、信濃川の洪水に苦しめられ続けてきた中島の百姓にとって河川敷の畑に作る作物として、無くてはならない作物なのです。時代は変わっても先祖達と同じ苦労をするのが中島地区の百姓の宿命です。

イチョウの紅葉

六代目(父)が銀杏収獲のために植えたイチョウです。

1年を通して庭木の開花や芽吹きなどによって農作業の指針にするのが昔からの百姓です。先人の歴史と知恵を受け継いで後世に伝えることが伝統です。イチョウの葉が黄色くなり始めたら里芋の本格的な収獲が始まります。野菜栽培だけで7代続く我家は長岡で一番古い野菜農家です。伝統を語る誇り(矜持)とは歴史を正しく知ることだと思います。現代人が忘れてしまった言い伝えも大切な歴史のひとつです。

野菜洗浄機のメンテナンス

大根や人参を洗う機械があります。我家では昔からサシナミの野菜洗浄機を使用しています。(2年前、サシナミの会社に生産中止の古い機械の事で問い合わせをしたことがありましたが、とても丁寧で親切に対応してもらいました。)同じ洗浄機を父親の代から、かれこれ10台以上は使い潰したでしょう。二段式のブラシが回転しており、上下のブラシの間に大根などを差し込んで1本ずつ洗浄する機械です。この機械は常に水(我家は井戸水)を流しながら使用するために外観が錆ることは当然ですが、大抵の場合、最初にブラシの回転軸ベアリングがグリス切れやグリス劣化によってベアリング部に水分が侵入して錆つき、ガラガラと轟音を立てるようになって壊れてしまうのです。使用中にかすかな異音に気付いたらベアリングの洗浄とグリスアップをすれば長持ちすることが判ったのは、壊れた同型機を分解改造して里芋の土落し機を作った時です。

プーラーでプーリーを外します。

サツマイモの洗浄中に時折、ガラッ…ガラッ…と何かが引っかかるような異音がしてきました。異音の発生場所を特定しました。左側に2つあるベアリング部品、水が掛かりやすい下の部分からでした。プーリーと軸を止めてある小さな六角ネジを2ヶ所緩めて、プーラーを掛けてプーリーを外します。ベアリング部を外すためにボルトナット2ヶ所を外します。

裏表に黒いベアリングカバーがあります。

ベアリングカバーは薄くて軟らかいので慎重に取り外します。隙間がないので、ビクトリノックスの多機能ナイフの穴開けキリを使用しました。グリスで粘着しているので強度のあるナイフなどが適しています。

カバーを取り外したところ。

グリスは劣化してベアリングを止めてある金属が錆びている。手で回すと錆で抵抗を感じる。

灯油に浸けながらブラシで洗浄します。

灯油に浸けてブラシでグリスを落とすときは、ボールベアリングを回転させながら…エプロン必須です。

ボールベアリングは錆びていませんでした。

灯油から出したあとはウェスとエアーで灯油を吹き飛ばす。

ベアリング用のグリスを裏表から、たっぷり塗りこみます。

グリスを塗り込んだ後にカバーを被せて、機械に組み付け完了。始運転すると…異音はしなくなりました。所要時間は約1時間。これで洗浄機の寿命が延びました。