6月に我家で育苗したサツマイモ苗を近所の幼稚園に、園児と先生と植えました。本日はそのサツマイモの収穫を10時から約2時間作業(手伝い)しました。
安納芋2種・ベニアズマ・シルクスイート・パープルスイートロード・べにはるか・べにまさり。雑草対策に黒マルチを張ってあります。
小さな足に蔓が引っかかって転ぶ心配があるので事前に歩き方を指導します。普通の芋掘り会は、農家や業者が蔓を刈り取り、マルチも剥ぎ取った状態で行われていますが、園長先生から「子供達に全部自分でやらせてあげたい」との希望がありました。
春は、まだ乳母車に乗るような子だったのが、見よう見まねで頑張っていました。
妻ににも手伝ってもらいました。カメラマンさんも楽しそうに園児を撮影していました。
小さな手で歓声をあげながら楽しそうでした。力いっぱい蔓を引っ張って勢い余って尻餅をつく園児もいました。大きなスズメ蛾の幼虫もいますが誰も怖がりません。自然豊かな信濃川の土手に隣接する幼稚園児の逞しさが伝わってきました。
素手で土を掘ることは、近年の子供にはないことでしょう。食べるためには汚れるのです。風の谷のナウシカで「ババ様の、しわくちゃで硬くなった手が大好き」と言ってた記憶があります。良く働く手は汚れていてもヒビだらけでも美しいのです。
ハタネズミ1匹・ドブネズミ1匹が出てきました。芋掘り前の説明で「ミッキーマウスは漫画で可愛いけれど、本物のネズミは野菜を食べてしまう悪い生き物だから、出てきたらオジサンが(俺)足で踏んづけて殺してしまいます。」と言いました。現実を知ってもらうことは子供にとって重要なことだと思います。ドイツでは飼っている豚を屠殺するのを見せ、血の一滴まで無駄にせず調理するのを子供に手伝わせながら教え、食べて生きることの現実を教育するといいます。園児達は、ネズミにかじられて捨てなければならないサツマイモを多く見たので、俺と一緒にネズミを追いかけて踏んづけようと頑張りました。でも2匹のネズミは逃げてしまいました。
サツマイモの蔓「つる」は鳥の鶴と違う発音ですよ。と教えました。父と乳・橋と箸・鍬と桑の発音くらい意味が違います。幼稚園のうちから発音まで教えようとするジジイな俺です。
サツマイモの蔓をロープ代わりにして電車ごっこが始まりました。
サツマイモの太い主蔓から伸びる葉のついた細茎を取って「キンピラ」にしてもらうことになりました。明日の給食に使ってくれるかなぁ…。
サツマイモでこれだけ楽しむことができる幼稚園はなかなかないでしょう。先生の想いが子供達の心にいつまでも残るといいな…と思います。